こんにちは、yassyieです。
実は、今回の家造りは2回目になります。
一軒目は、大手ハウスメーカーでした。
初めての家造りでは、窓は大きく開放的に、というコンセプトで進めた結果、夏は日差しで暑く、冬は寒いという、暮らしにくい家になってしまった後悔があります。
そんな反省から、窓をどのように配置すればよいのか、よく検討しました。
窓の配置について、悩んでいる方、一軒家の窓に興味のある方に、ぜひ読んで頂きたいと思います。
目次
窓を大きくするデメリット
せっかく家を建てるなら、開放的に、しいて言うならリゾートホテルのような開放的な毎日を送りたいと、最初の家造りでは、考えていました。
南側の窓は最大限に大きく、他の部屋も明るく開放的になるように、なるべく大きな窓を設置したのです。
ところが、住んでみると、夏は南と西側からの強烈な日差しで、暑くなるため、ロールカーテンを降ろし、サンシェードで日差しをなんとか遮る努力が必要でした。
また、冬は比較的温暖な地方とはいえ、夜は床暖房、日中は石油ストーブまで必要でした。
階段からのコールドダウンで、さらに寒く感じたのです。
坪単価100万円付近の大手ハウスメーカーと言えども、断熱性や気密性がちゃんと考えられているわけではないのです。
国も住宅性能基準を甘めに設定しており、消費者の勉強にゆだねているのが現状です。
GOTOしかり、国が認めたものを、素直に受け入れてはいけないと、人生勉強になりました。
グランセゾンの壁とトリプルガラスの断熱性
グランセゾンは、i-smartと比べるとQ値は、グランセゾン0.98,i-smart0.51となり、2倍の差があります。
そのため、断熱性を少しでも良くするなら、窓を小さくする必要があります。
グランセゾンを選ぶ施主さんは、デザインと断熱性能のバランスをとって選択する方が多いのではないでしょうか。
グランセゾンの断熱材はEPS1号相当であり、U値は、0.032W/m・kです。
一条工務店のトリプルガラスのU値は、0.8W/m・kです。
壁と窓の断熱性の差は、なんと25倍もあるのです。
いくら高性能なトリプルガラスとはいえ、窓を大きくすればするほど、寒くなり、夏は日差しを受けて、屋内に熱をため込み、暑くなってしまう可能性があります。
断熱性は、建築後は固定されて、簡単には変更できませんので、高いに越したことはないと考えています。
グランセゾンでの窓配置のススメ
南北東西と、窓の配置を考えるには、冬の日射取得と熱損失、夏の日射遮蔽をよく考える必要があります。
南側の窓は、大きく
冬は、日射取得をして、家の中を温める必要があるので、南側の窓はなるべく大きくしたほうが良いと思います。
夏の日差しは、窓にオプションで外壁固定金具取付施工(パッドアイ)を取り付けられますので、すだれやサンシェードでブロックをして、日差しを遮り、屋内に熱が入るのを緩和します。
グランセゾン専用のパッドアイはなく、i-smartからの転用となります。
パッドアイはこんな感じです⇩
夏の日射遮蔽は、ひさしを長くすると有用ですが、オプションになるのと、日射遮蔽にはかなりひさしを長くしないと有効ではないため、サンシェードやすだれでの対応がオススメです。
参考に我が家の外観をのせておきます。
2階の3連縦長窓は、吹抜け部分にあたり、採光のためのfix窓になってます。
住宅先進国のドイツの家でも、夏の日差しによる家の内部の蓄熱が問題となっており、日射遮蔽の必要性が謳われています。
こちらのドイツコンセプトのメーカーでは、外付けブラインド・ヴァレーマというのを導入されています。
西、北、東側の窓は、なるべく小さく
西日は眩しく、暑いので、西側の窓も小さくてもよいと思います。
北や東側の窓は、冬の熱ロスを避けるため、極力小さく設置するのが、betterです。
北側は、1番小さい窓を中心に配置しています。換気や採光について、建築士さんに計算してもらえます。
西側の1階の窓は、換気と採光の関係で大きくなりました。法令で決まっているらしく、仕方なく3連窓と大きくなりました。
冬の採光、日射取得には有利になると期待しています。
2階の東側には、1番小さい窓を並べています。子供の転落防止のためと、防犯でも人が入れないので役に立ちます。
二階窓は、高めの位置、横長に
子ども部屋を2階に設置したのですが、誤って転落を防ぐために、窓は高めにしました。
子どもの転落防止のために、高めの窓が増えていると建築士さんから伺いました。
採光のため大きくしたい場合は、くぐり抜けるのが難しい横長にしてもらうのがオススメです。
窓の種類による断熱性能
断熱性能は、
FIX(固定)窓>開き戸>引戸
の順となりますので、なるべく開き戸を配置するのがbetterです。
我が家は、デザイン重視のために、玄関の窓は引戸にしてしまっていて、非常にUa値が良くないので、玄関の床暖房の設定温度は独立して、調整できるようにしてもらいました。
以上の窓対策で、グランセゾンのQ値を極力下げていくことができます。
恐らくカタログ値のQ値は総二階で計算された有利な条件でのものと予想されますので、我が家みたいに2階部分の方が小さく、吹抜け部分があると、Q値を下げる努力をしたくなります。
全館冷房の試み
エアコン1台による全館冷房も実現できると期待しています。
我が家の延床面積は、42坪(84畳)です。メインエアコンは、日立シロクマくんのXJシリーズRAS-XJ71L2を設置しました。23畳用で、冷房能力は30畳までです。これからの温暖化による夏の高温化にも対応できるように、能力高めのものを導入しました。
こちらのサイトで家面積から必要なエアコンのパワーを計算することができます。
我が家の計算結果はこちらです。
我が家の大きさですと、3.73kWのエアコンで十分とのことでした。
しかし、実際のQ値は少し悪くなるであろうことと、再熱除湿能力をしっかり確保したかったので7.2kWのエアコンを導入しています。
ただ、今思えば5kWでも十分だったかもしれません。7.2kwはオーバースペックかもしれませんね。
設置 場所は吹抜けに向かって冷風が流れるように、階段を上ったところに設置しました⇩。
階段を登ったところには、火災報知器を設置しないといけないらしく、エアコンがあると、風を感知して警報が鳴るため、建築士さんより、住み始めたら電源を切るように勧められました。吹抜けにも火災報知器があり、問題ないとのことでした。
ただ、エアコンと火災報知器が被ると、長期優良住宅の申請で不利となることがあるそうで、建築士さんとの要相談が必要となります。
全館冷房はぜひ実現したいところです。
我が家は、停電時にもエアコンが使えるように、2.2kWの小型エアコンも導入しています。詳しくは、こちらにまとめています。
2021年夏前に引っ越せる予定ですので、全館冷房の行方についてレポートしていきたいと思います。
グランセゾンをはじめ、家造りの窓配置の参考になれば幸いです。