こんにちは、yassyieです。
一条工務店のようなQ値が1を切るような、高気密高断熱住宅では、再熱除湿機能つきのエアコンがよいと言われています。
夏に通常の冷房をつけると、すぐに設定温度に到達してしまいます。すると、送風モードとなりエアコン内部の水滴が水蒸気となって室内へ、供給されるわけです。
結果、湿度が上昇して、ジメジメした過ごしにくい空間となってしまうのです。そこで、除湿をかけると、弱冷房効果のため、寒くなってしまうのです。
再熱除湿では、目標温度に到達したら、湿度を下げて温度を一定に保つことができます。
私が契約した時点では、グランセゾンにサラポカを導入できませんでしたので、全館冷房を試みることにしました。
冬は、全館床暖房なので、特に対策不要です。
また、家族みんな花粉症と喘息持ちなのです。
春には鼻水、くしゃみ、目のかゆみに悩まされていますし、子供たちは喘息のため吸入と内服がかかせません。
ロスガードにフィルターを付ければ、家の内部への花粉やPM2.5の、屋内への侵入を防止することはできます。
ただ、エアコンや屋内に発生するカビなどのアレルギー物質への対策は、自ら行わないといけません。
特に夏の湿度を抑えて、カビを抑制するシステムが必要と考え、最適なエアコンを検討した結果、我が家は白くまくんのXJシリーズを導入することにしました。
それでは、まずは再熱除湿機能がついたエアコンで、さらに内部のカビ抑制機能がついた機種をピックアップしてみたいと思います。
目次
日立:白くまくん XJシリーズ
日立の最上位機種になります。
凍結洗浄
熱交換器、排水トレイ、室外機の熱交換器まで凍結して一気に洗い流して油汚れや花粉、ほこりなどの汚れを洗浄できます。
排水トレイはカビの温床と言われており、素材に除菌効果のある銅を用いている力の入れようです。
再熱除湿能力
室温:10~32℃の範囲で0.5℃刻み
湿度は40~60%の範囲で5%刻み
最大で湿度40%まで低下させることができます。
梅雨の洗濯物干しも、問題なくできそうです。
くらしカメラ4
人やもの、家具などの位置・温度を認識し、最適な送風方向を選び出してくれます。
また天井への冷房も可能で、天井に溜まった暖気による輻射熱を改善できます。
健康冷房[涼快]
暑いうちは温度を下げて、温度が下がったら冷やしすぎないように湿度コントールしてくれるモードです。再熱除湿だからこそできる機能です。
まさに、高気密高断熱住宅のために作られたかのような機能です。
ファンロボ
熱交換器のさらに内部にあるファンには、ほこりがたまりやすく、これまでは掃除できませんでしたが、ファン自動お掃除機能がつき、汚れを除去できます。
ファンロボ→凍結洗浄の順番で一気に汚れを洗い流すことができる仕様となっています。
ここまでするかという手のこみようです。
カビバスター
運転中はもちろん、運転していない時も24時間365日エアコン内部を見張って、プラズマイオンの充満や、加熱・低湿制御を行いカビを抑制します。
ステンレスイオン空清
プラズマ電極から放出された電子がホコリなどを帯電させ、ステンレスフィルターで捕集します。実験では、浮遊ウイルス・浮遊細菌・浮遊カビともに99%以上除去可能だっと優れものです。
医療用のN-95マスクも帯電した網目によりウイルスを捕獲しますから理にかなった方法をとっています。
さらに空気清浄フィルターを付けることで、PM2.5も98%以上除去可能とのことで、空気清浄機としても、かなり優秀です。
ただフィルターを付けると冷房効率は落ちるみたいです。
APF
[APFとは、消費電力1キロワット当たりの冷房・暖房の能力を表わしたもので、値が大きい方が省エネとなる指標です。]
14畳用;冷房4.0kW:7.4とトップクラスの省エネ性能です。
(ちなみに我が家に導入した23畳用;冷房7.1kWは、APF:6.0でした。)
価格
14畳用;¥148,000(価格.com参照)
まとめ
白くまくんXJシリーズでは、凍結洗浄とヒーターを組み合わせて、カビが内部に繁殖しにくい空間をこれでもかと構築しています。省エネ性能も優れており、メインエアコンとしてお勧め機種になります。
様々な最先端機能が詰め込まれており、価格帯は、高めです。
三菱 Zシリーズ
三菱電機の再熱除湿機能の付いたプレミアムモデルです。
おまかせボディ
運転中は結露水で自動で洗浄、運転が止まった後もオゾンと加熱乾燥でカビを破壊するという機能です。
付着したカビを流せる機能ではないため、カビの死骸は送風口から散布されるものと思われ、アレルギー持ちにはマイナスポイントです。
ピュアミスト
エアコンの中で空気中の水分に高電圧をかけて、電気を帯びたミストにて放出されます。このミストが長時間浮遊して菌、ウイルス、カビ菌、花粉に付着します。実験では、浮遊菌の回収率が99%低減したそうです。
恐らく、ミストが付いたものは活動性が低下して地面に落下するのではないでしょうか。
床の掃除をしっかりしないといけません。
帯電ミクロフィルター
PM2.5を約50%キャッチできるフィルターが付いているとのことです。
数値的にはやや物足りませんね。
APF
14畳用;冷房4.0kW⇒APF7.0とトップクラスの省エネです。
価格
14畳用;¥108,000(価格.com参照)
まとめ
熱乾燥により熱交換器を乾燥させるところは良いが、死んだカビなどを洗い流す仕組みはまだ乏しく、アレルギー持ちにとっては、今後の進化が期待されるエアコンです。グランセゾンのオプションで唯一選択できる再熱除湿のエアコンになります。
FUJITSU nocria Xシリーズ
ノクリアの最上位プレミアムモデルです。
ハイドロフィリック熱交換器
熱交換器に抗菌・防カビコーティングを施し、エアコン本体の除菌力を高めています。
冷房・除湿時に発生した水で、熱交換器を自動洗浄します。(ほこりや油汚れの多い環境でのご使用時には、熱交換器の洗浄が必要になる場合があるとのこと。)
加熱除菌運転なし、ありの比較では、カビ菌の増殖が明らかに減っていることがホームページ上に示されています。
加熱してカビは死んでいるので、培養しても増殖しないのは納得です。ですが死骸はエアコン内部に付着したままで、気流とともに屋内に散布され、ハウスダストとなってしまう点が、残念です。
プラズマ空清
微粒子をプラズマイオンでプラスに帯電させ、マイナスの電極版で強力に吸着します。
フィルター方式のように目を細かくする必要がないため、目詰まりによる性能の低下が抑えられ、高い集塵力が持続します。
花粉や細菌、ウイルスは99%、PM2.5は92%キャッチする能力があり、屋内にばらまいたカビの死骸もキャッチしてくれそうな点はよいです。
APF
14畳用;冷房4.0kW⇒APF6.9と省エネです。
価格
14畳用;¥159,800(価格.com参照)
まとめ
ノクリアの空気清浄機能は、かなり優秀です。
熱交換器の加熱機能もあり、白くまくんのXJシリーズがなければ、こちらを選択していたことでしょう。ただ、価格帯は高めです。
CORONA Wシリーズ
再熱除湿機能はありますが、熱交換器のクリーン機能には目ぼしいものはありませんでした。
APF
14畳用;冷房4.0kW⇒APF5.3とまずまずです。
価格
14畳用;¥101,680(価格.com参照)
三菱重工ビーバーエアコン SYシリーズ
再熱除湿機能があるビーバーエアコンの最上位機種です。
熱交換器の加熱はなく、内部乾燥とフィルターによる空気清浄機能がついています。
APF
14畳用;冷房4.0kW⇒APF6.2とまずまずです。
価格
14畳用;¥114,800(価格.com参照)
省エネランキング
日立シロクマ>三菱>富士通ノクリア>三菱重工ビーバー>コロナ
価格ランキング
コロナ>三菱>三菱重工ビーバー>日立シロクマ>富士通ノクリア
安い順になります。
まとめ
再熱除湿機能がついているエアコンは、数えるほどしかありません。
三菱こエアコンが価格と省エネ性能のバランスが取れており、一条工務店がオプションに採用しているのも、頷けます。
熱交換器のカビ対策について、各社開発をしてきていますが、現在のところ日立の白くまくんが断トツで、飛びぬけています。
ロスガード90と白くまくんXJシリーズがあれば、空気清浄機はもはや不要となりそうです。
白くまくんを導入しての全館冷房の試みについては、こちらです。
花粉症や喘息といったアレルギー持ちに方の、エアコン選びの参考となれば幸いです。
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